天然の制菌剤・GSE(Grapefruit Seed Extract)に注目し、MISTECT®とBNUHCTMという二つの製品を開発・販売しました。それぞれの特徴をまとめておきます。まずは製品の概要から。

MISTECTの概要

MISTECT(ミステクト)は、専用に開発した高濃度GSEウォーターを特殊なノズルを備えた噴霧器で空間放出し、時間をかけて室内の露出表面にGSEをくまなくコーティングするサーフェスコントロールシステムです。感染者が吐出したウイルスの大半が、すぐに下に落ちることに着目して開発したもので、落ちてくるウイルスを待ち受けて抑制します。

噴霧器を「MISTECTマイクロスプレッダ」と呼んでいます。マイクロスプレッダは7ミクロンの超微粒子にしてGSEを空間放出するため、瞬時に気化し、GSE分子はブラウン運動で自然拡散します。ここが重要なポイントで、MISTECTは広い部屋でも、一か所に置きっばなしにして稼働させるだけで、室内全体に自然拡散するため、スイッチをいれる以外の人的労働負担がありません。マシンをあちこち移動させたり、スプレーをくまなく吹きつけたり、拭き掃除をしたりする手間が不要なシステムです。

稼働時間が短いのもポイントです。200㎡までなら10分間以内(1日1回)。そのあと放置するだけです。深夜にタイマー稼働させれば、誰も労働することなく、翌朝にはGSEが室内の床・壁・家具等の露出表面に行き渡っています。そして薬剤であるMISTECTウォーターは、広い室内の露出表面にくまなくGSEが行き渡るように、段違いの濃度でGSEを配合した特別品です。

山野楽器のレッスンルームでのMISTECT。数分間稼働させるだけで、マイクや
譜面台、壁、床などにきめ細やかにGSE分子が付着し、抗菌効果をもつ。

BNUHC-18の概要

BNUHC-18は、スプレーして使う除菌剤として仕上げたものです。室内の露出表面の全体にGSEを貼りつけるMISTECTと異なり、気になるところにピンポイントでスプレーするものですから、常識的な濃度(菌・カビ・ウイルスを数10秒間で99.9%抑制できる濃度)でGSEを配合しています。

また、高価格が導入のネックになっていることから、5L/20Lといったバルク単位での販売とすることでコストダウンを果たしています。お手持ちのスプレーボトルなどに詰め替えて利用していただくスタイルです。

バロンボックスでの提供を基本とするBNUHC
バロンボックスは給水などに再利用可能。

BNUHC-03の概要

MISTECTとBNUHC-18とまったく異なるGSEの使い方をしているのが、BNUHC-03です。中身は「GSE水溶液」ではなく、「GSEを添加したお水」です。品質保持剤(保存料)としてGSEを使っており、そのぶん、価格も下げています。

BNUHC-03を開発したきっかけは、ウイルス対策として加湿器に注目が集まっているにもかかわらず、加湿器病の危険について周知されておらず、別のリスクが迫ってきていると判断したからです。

湿度が40%を切ると、ウイルスの活動が活発になります。インフルエンザもCOVID-19も冬に感染者が増えるのは、空気の乾燥が大きな要因です。したがって、いまや夏場も、エアコンの効いた部屋では湿度コントロールが必須という時代となっています。

アマゾンなどで加湿器を検索すると、安価な超音波式加湿器がずらっと並んでおり、売れています。安いし、性能もいいことは確かです。でも、加湿器の中に水が3日も滞留していると雑菌やカビが繁殖し、それを室内にふりまいてしまう、というリスクがあります。これを原因とする病気を「加湿器病」と呼んでいるわけですが、もしも増えた菌がレジオネラ菌の場合は、死に至ることもある怖い病気です。

その根本原因は、水の品質保持のために添加されている塩素が、水から抜けてしまうことにあります。熱帯魚や金魚を飼った経験のある方は、「汲み置きしてから水槽にいれる」という経験をしているでしょう。魚に有害な塩素が、汲み置きで抜けてしまうからです。そして同時に、雑菌やカビが繁殖する環境が整ってしまいます。

塩素と違い、GSEはきわめて揮発しにくく、除菌効果が持続します。このことから、数多くの食品に品質保持剤として添加されているのがGSEです。BNUHC-03は、加湿器の水を健康に保つための専用ウォーターです。しかし、スプレーしても除菌能力はごくわずかしかありません。濃度が低いためです。

BNUHC-03は、加湿器内での雑菌やカビの繁殖と、加湿器病を防ぐお水

製品比較表

BNUHC-03BNUHC-18MISTECT
加湿器の雑菌繁殖を防ぐ
持ち歩いての除菌×
スプレーして特定箇所を除菌×
モップ清掃して床を抗菌コーティング×
玄関・トイレ等の床を加湿器で除菌×
狭い会議室で加湿器を使ってウイルス対策×
飲食店のウイルス対策×
家具等室内の露出表面全体でウイルス対策×
広い床のウイルス対策×
広いカーペットの床のウイルス対策××
手間なく室内全体を抗菌コーティング××
汚物室・喫煙室等の消臭××
空間除菌×××
  • BNUHC-03は水に除菌力をもたせるためではなく、水の品質保持のために、わずかなGSEを添加したものです。除菌目的には使えません。
  • MISTECTも加湿器の雑菌繁殖を防ぐために使えないわけではありませんが、あまりにももったいない使い方となるため、「-」(対応せず)としています。
  • BNUHC-18の△評価は、「やれるけれども、時間や手間がかかる」です(対してMISTECTは、手作業が一切不要)。
  • いずれも空間除菌の能力はありません(ウイルスにまず当たらないため)。MISTECTは噴霧器で空間放出しますが、あくまでも表面除菌システムです。

組み合わせている「水」にも特徴

以上、いずれも「GSE水溶液」であることは確かなのですが、濃度が異なり、コンセプトと目的も異なります。目的に応じてお選びいただくか、あるいは組み合わせての導入をお勧めしています。たとえば、部屋全体はMISTECTで処理し、特別に気になる床だけをBNUHC-18でモップ清掃するといった使い方です。

そしてMISTECT/BNUHCは、組み合わせているお水にも留意しています。何層ものフィルターやイオン交換膜を通してきれいにした、純粋に近いお水(高純度精製水)を使っているのです。塩素はもちろん、水道水にはふつうに混入している金属イオンなども極力除去したもの。とても「きれいな」お水ですし、塩素アレルギーの方にも安心してお使いいただけるものです。

せっかく純粋に近いお水を組み合わせているのです。水道水で薄めることは、避けていただきたいと思います。濃度設計が狂ってしまいますから、湿度が高くなりすぎて、別の副作用が出る恐れがありますし、塩素や金属イオン等が混入し、それをばらまくことになってしまいます(滅菌ガーゼを下水ですすいでから使う人がいるでしょうか、という話です)。

購入の方法

MISTECTにご興味のある方は、こちらの窓口からまずはご相談ください。当社の特約店が対応いたします。対象となる部屋の種類や広さにみあったご提案をいたします。レンタルサービスもご用意しています。また、「バスやフェリーなどの乗り物に使えないか」といった相談もお受けしています。
MISTECT導入相談窓口

BNUHCのご購入は、BNUHCオンラインストアにアクセスなさってください。詳細な情報発信をする情報サイトもご用意しています。


MISTECT/BNUHCは「ココチGSE」を採用しています。