MISTECTはヒトに安全な植物エッセンス・GSEを手間なく室内の露出表面にくまなく付着させ、菌・カビ・ウイルスを抑制するシステムです。消臭にも効果があります。新型コロナウイルス感染症を契機として開発をし、2020年9月9日に第一号機を、2021年8月26日に第二号機を発売しました。

パンデミックが起きた最大の理由は、突然、ヒトに免疫がないウイルスが、ヒトを宿主とし始めたことです。重症化する人も多く、まさに感染し、症状が重くなると、死を意識する病気でした。

2年が経過して状況が変わった

それから2年が経過し、状況が変わっています。相変わらずパンデミックは世界的に続いていますが、新型コロナ用のmRNAワクチンが開発され、多くの国民が接種を済ませました(2022年4月13日時点で、ワクチンを2度接種した人が80.2%、ブースター接種した人が46.7%)。

インフルエンザワクチンもそうであるように、新型コロナワクチンも感染予防効果が100%というわけではありませんが、感染しにくくなったこと、重症化しにくくなったことは確かな数字として出ています。

こうなれば、MISTECTの前提も変わります。ワクチン前は、「室内の新型コロナウイルスを全滅させること」が必要でした。たった数個のウイルスがヒトの粘膜に付着するだけでも感染したからです。いまは違います。ウイルスの絶対量を減らせばいいのです。曝露するウイルスをゼロにしないと感染を防げなかったフェーズから、多少の曝露なら免疫で対抗できる。ともかくウイルスを減らせば感染を防げるフェーズへと移行しました。

これにあわせて、MISTECTの標準運用方法を以下のように改訂します。

BNUHC-18を指定標準薬剤に追加

MISTECTには、濃度を高めた専用のMISTECTウォーターを開発し、利用していましたが、これをクリニックなどクラスターが起きやすく、リスクの高い施設向けの薬剤とし、新たに当社のBNUHC-18(BC18)を指定薬剤に追加します。そしてこちらを指定標準薬剤とします。

  • MISTECTウォーター:ハイリスクな施設向けプレミアム薬剤
  • BNUHC-18(BC18):標準薬剤

BNUHC-18はスプレーして使うことを前提にしたGSE水溶液です。20L/05Lのバルク売りとすることで価格を下げました。詳しくはBNUHC-18ブランドサイトをご覧ください。

標準運用方法の改訂

MISTECTは「200㎡あたり6分間程度」の稼働を「毎日繰り返す」という使い方を標準としてきました。毎日実施を標準にしたのは、「ゼロウイルス」を前提にしていたからです。ワクチン接種が進み、少しでも感染性のあるウイルスが残ると感染してしまう日々を脱したことを踏まえ、以下を標準運用方法とします。

  BNUHC-18を使い、週に一度、200㎡あたり30分間程度実施
  (実施時間は床面積比で調整してください。100㎡なら15分間です。)

ただし、介護施設や保育施設、クリニックなど、感染リスクが高く、また感染者が出た場合の影響が大きいところでは、週に二度に変更するか、BNUHC-18ではなく、MISTECTウォーターをお使いください

また、導入した最初の一週間については、毎日実施することを推奨します。集中的に実施することで、室内の全体にGSEを重層的にコーティングすることができます。

効果的な使い方

MISTECTはGSE水溶液をミクロン単位の超微粒子にして空間放出し、ブラウン運動を利用して、室内の露出表面にくまなくGSEを付着させるシステムです。付着には2時間ほどかかりますし、その間、空調を切り、窓も閉めるのが望ましいため、終業時にタイマー設定で稼働させるのが効率的です。

週に一度の実施ですから、トイレを含めた5-7部屋を日替わりでケアするのがいいでしょう。また、滅多に人が入らない部屋なら、数カ月に一度の実施でも十分です。一方で、トイレやコールセンターなど、リスクの高い部屋は、実施頻度を週に二度にする等のメリハリのある使い分けをすることを勧めます。スプレーボトルに詰め替えたBNUHC-18との併用が効果的です。

GSEとMISTECTの実績

GSE(Grapefruit Seed Extract)は30年前から実用化され、食品や化粧品の品質保持剤として用いられてきた実績がある植物エッセンスです。食品添加物(既存添加物)として認められており、その安全性は国の研究機関でも動物実験で確認されています。800種類の菌・カビ・ウイルスを抑制すること、新型コロナウイルスのエンベロープを破壊して、感染力を奪うことが研究で確かめられています(脚注に論文へのリンク掲載)。

MISTECTはこのGSEを室内の露出表面に付着させるシステムで、音楽教室やダンス教室、クリニックなどに採用され、多数の実績があります。なかでも、効果を推定できる代表的な二例をご紹介します。

  • 香川県の保育園:登園した児童が感染していたが、33名の濃厚接触者への感染はなかった
  • 埼玉県の介護施設:食事の介助者が陽性であることが判明したが、介助された人を含め、濃厚接触者の誰にも感染はなかった

もちろん、MISTECTだけで感染を防ぐことはできません。MISTECTは室内の感染力のあるウイルスの総量を減らすことで、感染リスクを下げるシステムです。MISTECTの利用にあわせて、適切な換気(あるいは空気清浄機の利用)と不織布マスクの着用、頻繁な手指消毒の徹底をお願いいたします。

MISTECT導入の利点

  • ケアしにくい床を処理できる
    床に落ちた菌・カビ・ウイルスを待ち受けて抑制します。他の薬剤ではべったりと床が濡れ、匂いで困ることもありますが、MISTECTなら濡れませんし、むしろ消臭します。
  • トイレも手間なくケアできる
    便と一緒にウイルスが排泄されており、水洗とともに飛び散り、乾燥すると舞い上がります。MISTECTなら手軽にトイレのケアが可能です。同時に匂いの悩みも解決します。
  • 手作業から解放される
    室内の露出表面にくまなく付着しますので、飛沫防止のアクリル板の1枚1枚を清掃するような、面倒な手間をなくせます。
  • 清掃の「穴」をなくせる
    テーブルの裏など、手作業では行き届きにくいところが穴になったりしますが、MISTECTならブラウン運動でデスク裏までくまなくGSEが付着します。
  • カビ防止と消臭にも効果がある
    カビ臭い部屋でMISTECTを実施すると、その効果を実感できます。部屋の隅々のカビを抑制し、まったく匂わない部屋に生まれ変わります。

関連資料